• 1. サントリー食品インターナショナル上場株式会社ZUUウェルス・マネジメント部2013.6.71
  • 2. 目次1.サントリー食品インターナショナルの概要会社概要サントリーホールディングスとの関係性創業家について会社沿革国際セグメント2.当IPOの概要なぜこのタイミングでの上場か?IPOの規模・概要最新業績予想と配当利回りシンジケート団の紹介JALとの比較過去25年の大型上場の勝率今後のサントリーの成長戦略サントリーの課題と成長戦略3.他社比較など競合他社の紹介その1:キリンHD競合他社の紹介その2:アサヒグループHDIPO後の業界ランキング業界主要3社の比較2
  • 3. 1.サントリー食品インターナショナルの概要3
  • 4. 会社概要会社名 サントリー食品インターナショナル'Suntory Beverage & FoodLimited(代表取締役 鳥井信宏本拠地 104-0031 東京都中央区京橋3丁目1-1 東京スクエアガーデン9階、10階資本金 300億円設立 2009年4月サントリーから独立主な商品 伊右衛門、BOSS、ペプシコーラ、オランジーナ、ほか多数4
  • 5. サントリーホールディングスとの関係性サントリーHDは主に清涼飲料・食品を扱う食品インターナショナルと酒類を扱うサントリー酒類から構成される。サントリー食品インターナショナルの売り上げはHD全体のおおよそ半分を占め、2011年12月発表の売上高は約9700億円。サントリー食品インターナショナルがHDの中核会社である。サントリーHD売上高・・・1兆8027億円襟行利益・・・1141億円サントリー食品インターナショナル売上高・・・9705億円営業利益880億円鳥井信宏社長'HD専務(サントリー酒類売上高5256億営業j利益・・・295億円相場康則社長'HD専務(ダイナックス'上場済み(売上高・・・329億円営業利益・・・1,4兆円その他・・・約2500億円5
  • 6. 創業家について創業者である鳥井氏、佐治氏の一族は寿不動産を運営している。社名はサントリーHDの旧会社である壽屋に由来しており、サントリーHDの発行済み株式の6億8千株のうち89.32%を保有している。今回の上場が成功した暁には、鳥井氏が次期サントリーHDの代表取締役社長に就任するのではないかと市場では噂されている。6サントリー食品インターナショナル社長 鳥井信宏氏サントリーHD代表取締役社長佐治信忠氏
  • 7. グループシナジーの創出商品開発技術やブランドを国や会社の枠組みを超えて展開している会社沿革サントリー食品インターナショナルは、2009年にサントリーHD株式会社を中心とした持株会社に移行した際に誕生。2009年欧州のオランジーナシュエップ社を約3000億円で買収、満を持して2012年に日本で販売が開始された。販売チームのスローガンは「オランジーナを日本の文化に」であり爆発的な売り上げを誇った。また欧州だけでなく様々な地位に積極的に事業展開している。7サントリーHD”欧州”Orangina東南アジアCerebosPacificLimitedラテンアメリカ・アフリカオセアニアFRUCORBEVERAGELIMITED
  • 8. 国際セグメントサントリー食品インターナショナルの海外売上高比率は、飲料・食品セグメントでは31%とサントリーHDの20%と比べ高い割合を誇る。傘下には、欧州で圧倒的知名度を誇るオランジーナをはじめ、ペプシボトリング社などの大物が多い。この社風は古くは1980年のペプシボトリング社の買収にさかのぼる。2012年12月期の売上高構成比は、国内69%、国際31%'欧州13%、オセアニア3%、アジア8%、米州7%(海外セグメントの紹介欧州 仏オランジーナ・シュウェップス・グループが清涼飲料を製造・販売している。炭酸飲料「Orangina」「Schweppes」、果汁飲料「Oasis」などがある。フランス、ベルギー、イベリア半島で事業展開オセアニア ニュージーランドのフルコア・グループが清涼飲料を製造・販売している。エネルギードリンク「V」、果汁飲料「JUST JUICE」などがある。オセアニアにとどまらず、太平洋諸島や南アフリカなどへの輸出のほか、欧州などでも「V」を販売している。アジア サントリー食品アジア社が各アジア子会社'中国除く(を統括し、健康食品や加工食品、清涼飲料を製造・販売している。健康食品「BRAND‘S Essence ofChicken」やフレーバー茶「Mountea」がある。米州 米ペプシ・ボトリング・ベンチャーズ・グループが北米'ノースカロライナ州を中心(において、ペプシブランドの清涼飲料を製造・販売している。炭酸飲料「PEPSI」「Mountain Dew」など。8
  • 9. 2.当IPOの概要9
  • 10. なぜこのタイミングでの上場かアベノミクスによる好況時に上場することでより多くの資金が調達できる可能性が高い。また、サントリーHDは少子高齢化による国内市場の縮小を見越し、09年以降、オランジーナ社を約3000億円で買収するなど、海外への投資を加速させてきている。ただ、その結果、11年12月期の借金残高が約6600億円に膨らみ、投資余力の不足から買収を断念した場合もあった。投資を続けるには、社債発行や銀行借り入れだけでは限界があり、資金調達源確保のため今回の好況時でのIPOにつながったと考えられる。'下記D/Eレシオ、有利子負債依存度を参照(10サントリー食品,1.14キリン, 0.99アサヒ, 0.66サッポロ, 1.9800.511.522.5倍ビール大手4社の負債比率比較D/Eレシオ'有利子負債÷株主資本(サントリー食品 キリン アサヒ サッポロD/Eレシオ(有利子負債÷株主資本)1.14倍 0.99倍 0.66倍 1.98倍有利子負債依存度(有利子負債÷純資産×100)35% 33% 26% 43%
  • 11. IPOの規模・概要予想公募価格3800円'100株単位(で試算すると、今回のIPOによりおおよそ5,000億円を調達し、そのうちの3500億円程度を成長戦略に充てる予定。やや強気とも取れる想定価格だが、好調地合いや高い知名度、幅広く浸透しているブランド力などを加味しての価格設定とも取れる。5月23日以降、金融市場は荒れているが、市場の評判では、手堅い人気を集めるのではと考えられている。11上場予定 コード東証一部 2587名称 事業内容サントリー食品インターナショナル 飲料・食品の製造及び販売上場日 資本金7月3日 300億円想定時価総額 予想価格約1兆1170億円 3800円'100株から売買可(
  • 12. 最新業績予想と配当利回り25年12月期業績予想は、売上げ+13.9%・経常+27.7%と2ケタの増収増益予想と極めて好調。のれん償却前純利益は590億円、EBITDA'利払い・税金・減価償却・償却控除前利益(は1420億円、のれん償却前EPS'1株当たり利益(は224円65銭。今期の配当額はまだ未定だが、配当はのれん償却前純利益に対する配当性向30%以上が目安となっている。前期実績は59.79円でほぼ30%だった。このことから試算すると、今期配当は67円40銭以上の計算になる。配当利回りは1.57%'前年実績(→1.77%程度'予想(となり、同業と比べてもほぼ妥当な水準と言える。12出典 IPOストライカーの日記:http://ipo-striker.com/archives/51938701.html
  • 13. シンジケート団の紹介主幹事は野村証券と三菱UFJモルガンスタンレーであり、販売力の高いシンジケート団であると見て取れる。ネット証券はGMOクリック証券、マネックス証券が主要。海外販売は、野村、モルガンスタンレー、ゴールドマンサックス、SMBC日興、みずほ、JPモルガンが共同主幹事会社兼ジョイント・ブックランナー。シンジケート団 全5950万株 保有割合野村証券 約2574万株 43.26%三菱UFJモルガンスタンレー証券約1510万株 25.39%JPモルガン証券 約297万株 4,99%SMBC日興証券 約454万株 7.65%みずほ証券 約454万株 7.65%大和証券 約404万株 6.85%その他13
  • 14. JALとの比較サントリー食品インターナショナルJAL上場先 東証1部 東証1部規模 約5,000億円 約6,500億円売出株数 約2千6万株 約1億7千5百万株上場日 2013年7月3日 2012年9月19日BB前予想価格 3800円 3790円主幹事団 野村證券、モルガンスタンレー証券大和證券、みずほ、モルガンスタンレー証券上場時の日経平均 東証1部 8763円'2011年9月20日(今回のIPOは昨年再上場を果たしたJAL以来の大型上場。JALとサントリー食品インターナショナルのIPOについて比較してみると以下の図のようになる。規模や想定価格、主幹事証券団も今回のIPOに非常に類似している。JAL上場の際は現在に比べはるかに地合いが悪かったことを考えるとJALの初値は上々だった。'2012年9月19日の日経平均初値は9166円であった(14
  • 15. 過去25年の大型上場の勝率過去25年の間に起った大型上場の動向について検証してみると、大型上場時には、極めて高い勝率を誇ることが見て取れる。上場年 上場月日 新規上場株 公開価格⇒初値1987年 02月09日 NTT △33.7%1988年 12月05日 三菱自動車 △62.4%1993年 09月03日 DDI △48.6%1993年 10月26日 JR東日本 △57.9%1994年 10月27日 JT ▼17.2%1996年 10月08日 JR西日本 △0.8%1997年 10月08日 JR東海 △6.7%1998年 10月22日 NTTドコモ △17.9%2002年 04月01日 大同生命保険 △18.5%2003年 04月01日 太陽生命保険 △0.8%2004年 02月19日 新生銀行 △66.1%2004年 10月06日 Jパワー △3.5%2004年 11月17日 国際石油開発 △23.9%2006年 10月24日 出光興産 △10.5%2006年 11月14日 あおぞら銀行 ▼13.2%2010年 04月01日 第一生命保険 △14.3%2010年 12月15日 大塚HD △3.3%2012年 09月19日 JAL △0.5%2013年 07月03日 サントリー食品 ??? 15
  • 16. 今後のサントリーの成長戦略今回にIPOでは過去に実施した企業買収・事業買収を目的として借入れた金融機関からの短期借入金の返済、サントリーグループの事業成長を目的とした国内外における戦略投資に充当する予定'先進国市場及び新興国市場双方において、既存のブランド展開の補完や事業基盤の強化のための企業買収・事業買収等について検討(調達する最大約4760億円のうち3500億円程度はサントリー食品の成長戦略に充てる計画。また調達資金のうち680億円を借入金返済に充てる。16出典:サントリーHP:http://www.suntory.co.jp/company/financial/?fromid=2co_con:ダイアモンドオンライン http://diamond.jp/articles/-/36322サントリーHD EBITDA
  • 17. サントリーの課題と成長戦略今回IPOによる獲得した資金をもとにした成長戦略・グループ間拡大に取り組み、“グローバル総合酒類食品企業”として成長、収益率を強化する'シナジー効果(・調達資金でM&A等を行い、東南アジア、オセアニアなど世界各地に展開する。商品開発技術やブランドを国や会社の枠組みを超えて展開17競合の激化世界経済不透明感厳しさを増す経営環境IPOによる資金調達
  • 18. 3.他社比較など18
  • 19. 競合他社の紹介その1:キリンHDキリンHDは業界トップの時価総額1兆5575億円'2013年6月4日現在(であり株価は1614円である。(同日(オセアニア・ブラジルの海外セグメントにおいて利益成長が期待されている。一方で国内の競争激化・ビール市場の縮小への対策としてマーケティング投資が増加し海外セグメントの利益を相殺している。今後の成長戦略として、国内ブランドの価値の本質的向上のため主力ブランドの再強化を目指している。名称 キリンHD時価総額 約1兆5575億円資本金 300億円アナリストによるレーティングNeutral主な商品 キリンビール・氷結・午後の紅茶・生茶19
  • 20. 競合他社の紹介その2:アサヒグループHDアサヒグループHDは国内第2位の時価総額を誇り約1兆1163億円。株価は2405円'2013年6月4日現在(今後の成長戦略としては企業価値向上を目指しており、収益性重視の姿勢、徹底したコスト管理を行う。サントリー食品インターナショナルとは異なり子会社統合によるグループ間シナジーの創出を目指しており3年間で300億円の効率化を目指す。2012年に買収したカルピス社を含めたシナジーが期待される。名称 アサヒグループHD時価総額 約1兆1163億円資本金 1825億3千百万円アナリストによるレーティングBuy主な商品 アサヒスーパードライ・・三ツ矢サイダー・バヤリース20
  • 21. IPO後の業界ランキング今回の上場によってサントリー食品インターナショナルの時価総額は1兆円(想定価格3800円を基に試算)を超えると考えられている。・キリンHD時価総額 約1.6兆円・アサヒHD時価総額 約1.20兆円・サントリー食品時価総額 約1.17兆円・伊藤園時価総額 約2000億円・コカウエスト時価総額 約2000億円・サッポロHD時価総額 約1500億円21
  • 22. 業界主要3社の比較業界1~3位の業績は以下。サントリーのPERが高いのは高く市場参加者の期待が大きいことが分かる。国内外に強いブランドを持っている点、上場後に魅力的なグローバル化シナリオを描いている点が高いPERを支えている見られる。利益率が各社約7%であり、売上高が利益の差に直結している。それにも関わらず、サントリー食品とアサヒグループがほとんど同じ時価総額になるのは高いバリューションを想定しているのが理由。EV/EBITDAは10.5倍と一桁のキリン、アサヒより頭一つ抜けている。またPERも二社を大きく上回っており市場参加者の期待が大きいことを物語っている。22連結ベース。2013年12月予想。現預金、有利子負債、ネット負債12年は12月期末、時価総額は5月31日現在、サントリー食品の株価は3800円と想定ビール、飲料大手3社のEV/EBITDAとPERキリンHD アサヒ サントリー食品① 売上高 2兆2900億円 1兆7200億円 1兆1300億円② 営業利益 1550 1180 750③ 減価償却費 1060 500 -④ のれん償却費 467 178 -⑤ EBITDA 3077 1858 1420⑥ 現預金 839 346 261⑦ 有利子負債 9636 1593 3417⑧ ネット負債 8797 1248 3156⑨ 時価総額 1兆5999 1兆1818 1兆1742⑩ EV 2兆4796 1兆3066 1兆4869⑪ EV/EBITDA 8.1倍 7.0倍 10.5倍⑫ PER 17.7 18 28..5
  • 23. 23本資料は、ご参考のために株式会社ZUUが独自に作成したものです。情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断でお願い致します。
  • 24. 24会社紹介①会社概要 http://zuu.co.jp
  • 25. 25会社紹介②ZUU-ONLINEhttp://zuuonline.com/
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    サントリー食品インターナショナル(㈱ZUU)

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    • 1. サントリー食品インターナショナル上場株式会社ZUUウェルス・マネジメント部2013.6.71
  • 2. 目次1.サントリー食品インターナショナルの概要会社概要サントリーホールディングスとの関係性創業家について会社沿革国際セグメント2.当IPOの概要なぜこのタイミングでの上場か?IPOの規模・概要最新業績予想と配当利回りシンジケート団の紹介JALとの比較過去25年の大型上場の勝率今後のサントリーの成長戦略サントリーの課題と成長戦略3.他社比較など競合他社の紹介その1:キリンHD競合他社の紹介その2:アサヒグループHDIPO後の業界ランキング業界主要3社の比較2
  • 3. 1.サントリー食品インターナショナルの概要3
  • 4. 会社概要会社名 サントリー食品インターナショナル'Suntory Beverage & FoodLimited(代表取締役 鳥井信宏本拠地 104-0031 東京都中央区京橋3丁目1-1 東京スクエアガーデン9階、10階資本金 300億円設立 2009年4月サントリーから独立主な商品 伊右衛門、BOSS、ペプシコーラ、オランジーナ、ほか多数4
  • 5. サントリーホールディングスとの関係性サントリーHDは主に清涼飲料・食品を扱う食品インターナショナルと酒類を扱うサントリー酒類から構成される。サントリー食品インターナショナルの売り上げはHD全体のおおよそ半分を占め、2011年12月発表の売上高は約9700億円。サントリー食品インターナショナルがHDの中核会社である。サントリーHD売上高・・・1兆8027億円襟行利益・・・1141億円サントリー食品インターナショナル売上高・・・9705億円営業利益880億円鳥井信宏社長'HD専務(サントリー酒類売上高5256億営業j利益・・・295億円相場康則社長'HD専務(ダイナックス'上場済み(売上高・・・329億円営業利益・・・1,4兆円その他・・・約2500億円5
  • 6. 創業家について創業者である鳥井氏、佐治氏の一族は寿不動産を運営している。社名はサントリーHDの旧会社である壽屋に由来しており、サントリーHDの発行済み株式の6億8千株のうち89.32%を保有している。今回の上場が成功した暁には、鳥井氏が次期サントリーHDの代表取締役社長に就任するのではないかと市場では噂されている。6サントリー食品インターナショナル社長 鳥井信宏氏サントリーHD代表取締役社長佐治信忠氏
  • 7. グループシナジーの創出商品開発技術やブランドを国や会社の枠組みを超えて展開している会社沿革サントリー食品インターナショナルは、2009年にサントリーHD株式会社を中心とした持株会社に移行した際に誕生。2009年欧州のオランジーナシュエップ社を約3000億円で買収、満を持して2012年に日本で販売が開始された。販売チームのスローガンは「オランジーナを日本の文化に」であり爆発的な売り上げを誇った。また欧州だけでなく様々な地位に積極的に事業展開している。7サントリーHD”欧州”Orangina東南アジアCerebosPacificLimitedラテンアメリカ・アフリカオセアニアFRUCORBEVERAGELIMITED
  • 8. 国際セグメントサントリー食品インターナショナルの海外売上高比率は、飲料・食品セグメントでは31%とサントリーHDの20%と比べ高い割合を誇る。傘下には、欧州で圧倒的知名度を誇るオランジーナをはじめ、ペプシボトリング社などの大物が多い。この社風は古くは1980年のペプシボトリング社の買収にさかのぼる。2012年12月期の売上高構成比は、国内69%、国際31%'欧州13%、オセアニア3%、アジア8%、米州7%(海外セグメントの紹介欧州 仏オランジーナ・シュウェップス・グループが清涼飲料を製造・販売している。炭酸飲料「Orangina」「Schweppes」、果汁飲料「Oasis」などがある。フランス、ベルギー、イベリア半島で事業展開オセアニア ニュージーランドのフルコア・グループが清涼飲料を製造・販売している。エネルギードリンク「V」、果汁飲料「JUST JUICE」などがある。オセアニアにとどまらず、太平洋諸島や南アフリカなどへの輸出のほか、欧州などでも「V」を販売している。アジア サントリー食品アジア社が各アジア子会社'中国除く(を統括し、健康食品や加工食品、清涼飲料を製造・販売している。健康食品「BRAND‘S Essence ofChicken」やフレーバー茶「Mountea」がある。米州 米ペプシ・ボトリング・ベンチャーズ・グループが北米'ノースカロライナ州を中心(において、ペプシブランドの清涼飲料を製造・販売している。炭酸飲料「PEPSI」「Mountain Dew」など。8
  • 9. 2.当IPOの概要9
  • 10. なぜこのタイミングでの上場かアベノミクスによる好況時に上場することでより多くの資金が調達できる可能性が高い。また、サントリーHDは少子高齢化による国内市場の縮小を見越し、09年以降、オランジーナ社を約3000億円で買収するなど、海外への投資を加速させてきている。ただ、その結果、11年12月期の借金残高が約6600億円に膨らみ、投資余力の不足から買収を断念した場合もあった。投資を続けるには、社債発行や銀行借り入れだけでは限界があり、資金調達源確保のため今回の好況時でのIPOにつながったと考えられる。'下記D/Eレシオ、有利子負債依存度を参照(10サントリー食品,1.14キリン, 0.99アサヒ, 0.66サッポロ, 1.9800.511.522.5倍ビール大手4社の負債比率比較D/Eレシオ'有利子負債÷株主資本(サントリー食品 キリン アサヒ サッポロD/Eレシオ(有利子負債÷株主資本)1.14倍 0.99倍 0.66倍 1.98倍有利子負債依存度(有利子負債÷純資産×100)35% 33% 26% 43%
  • 11. IPOの規模・概要予想公募価格3800円'100株単位(で試算すると、今回のIPOによりおおよそ5,000億円を調達し、そのうちの3500億円程度を成長戦略に充てる予定。やや強気とも取れる想定価格だが、好調地合いや高い知名度、幅広く浸透しているブランド力などを加味しての価格設定とも取れる。5月23日以降、金融市場は荒れているが、市場の評判では、手堅い人気を集めるのではと考えられている。11上場予定 コード東証一部 2587名称 事業内容サントリー食品インターナショナル 飲料・食品の製造及び販売上場日 資本金7月3日 300億円想定時価総額 予想価格約1兆1170億円 3800円'100株から売買可(
  • 12. 最新業績予想と配当利回り25年12月期業績予想は、売上げ+13.9%・経常+27.7%と2ケタの増収増益予想と極めて好調。のれん償却前純利益は590億円、EBITDA'利払い・税金・減価償却・償却控除前利益(は1420億円、のれん償却前EPS'1株当たり利益(は224円65銭。今期の配当額はまだ未定だが、配当はのれん償却前純利益に対する配当性向30%以上が目安となっている。前期実績は59.79円でほぼ30%だった。このことから試算すると、今期配当は67円40銭以上の計算になる。配当利回りは1.57%'前年実績(→1.77%程度'予想(となり、同業と比べてもほぼ妥当な水準と言える。12出典 IPOストライカーの日記:http://ipo-striker.com/archives/51938701.html
  • 13. シンジケート団の紹介主幹事は野村証券と三菱UFJモルガンスタンレーであり、販売力の高いシンジケート団であると見て取れる。ネット証券はGMOクリック証券、マネックス証券が主要。海外販売は、野村、モルガンスタンレー、ゴールドマンサックス、SMBC日興、みずほ、JPモルガンが共同主幹事会社兼ジョイント・ブックランナー。シンジケート団 全5950万株 保有割合野村証券 約2574万株 43.26%三菱UFJモルガンスタンレー証券約1510万株 25.39%JPモルガン証券 約297万株 4,99%SMBC日興証券 約454万株 7.65%みずほ証券 約454万株 7.65%大和証券 約404万株 6.85%その他13
  • 14. JALとの比較サントリー食品インターナショナルJAL上場先 東証1部 東証1部規模 約5,000億円 約6,500億円売出株数 約2千6万株 約1億7千5百万株上場日 2013年7月3日 2012年9月19日BB前予想価格 3800円 3790円主幹事団 野村證券、モルガンスタンレー証券大和證券、みずほ、モルガンスタンレー証券上場時の日経平均 東証1部 8763円'2011年9月20日(今回のIPOは昨年再上場を果たしたJAL以来の大型上場。JALとサントリー食品インターナショナルのIPOについて比較してみると以下の図のようになる。規模や想定価格、主幹事証券団も今回のIPOに非常に類似している。JAL上場の際は現在に比べはるかに地合いが悪かったことを考えるとJALの初値は上々だった。'2012年9月19日の日経平均初値は9166円であった(14
  • 15. 過去25年の大型上場の勝率過去25年の間に起った大型上場の動向について検証してみると、大型上場時には、極めて高い勝率を誇ることが見て取れる。上場年 上場月日 新規上場株 公開価格⇒初値1987年 02月09日 NTT △33.7%1988年 12月05日 三菱自動車 △62.4%1993年 09月03日 DDI △48.6%1993年 10月26日 JR東日本 △57.9%1994年 10月27日 JT ▼17.2%1996年 10月08日 JR西日本 △0.8%1997年 10月08日 JR東海 △6.7%1998年 10月22日 NTTドコモ △17.9%2002年 04月01日 大同生命保険 △18.5%2003年 04月01日 太陽生命保険 △0.8%2004年 02月19日 新生銀行 △66.1%2004年 10月06日 Jパワー △3.5%2004年 11月17日 国際石油開発 △23.9%2006年 10月24日 出光興産 △10.5%2006年 11月14日 あおぞら銀行 ▼13.2%2010年 04月01日 第一生命保険 △14.3%2010年 12月15日 大塚HD △3.3%2012年 09月19日 JAL △0.5%2013年 07月03日 サントリー食品 ??? 15
  • 16. 今後のサントリーの成長戦略今回にIPOでは過去に実施した企業買収・事業買収を目的として借入れた金融機関からの短期借入金の返済、サントリーグループの事業成長を目的とした国内外における戦略投資に充当する予定'先進国市場及び新興国市場双方において、既存のブランド展開の補完や事業基盤の強化のための企業買収・事業買収等について検討(調達する最大約4760億円のうち3500億円程度はサントリー食品の成長戦略に充てる計画。また調達資金のうち680億円を借入金返済に充てる。16出典:サントリーHP:http://www.suntory.co.jp/company/financial/?fromid=2co_con:ダイアモンドオンライン http://diamond.jp/articles/-/36322サントリーHD EBITDA
  • 17. サントリーの課題と成長戦略今回IPOによる獲得した資金をもとにした成長戦略・グループ間拡大に取り組み、“グローバル総合酒類食品企業”として成長、収益率を強化する'シナジー効果(・調達資金でM&A等を行い、東南アジア、オセアニアなど世界各地に展開する。商品開発技術やブランドを国や会社の枠組みを超えて展開17競合の激化世界経済不透明感厳しさを増す経営環境IPOによる資金調達
  • 18. 3.他社比較など18
  • 19. 競合他社の紹介その1:キリンHDキリンHDは業界トップの時価総額1兆5575億円'2013年6月4日現在(であり株価は1614円である。(同日(オセアニア・ブラジルの海外セグメントにおいて利益成長が期待されている。一方で国内の競争激化・ビール市場の縮小への対策としてマーケティング投資が増加し海外セグメントの利益を相殺している。今後の成長戦略として、国内ブランドの価値の本質的向上のため主力ブランドの再強化を目指している。名称 キリンHD時価総額 約1兆5575億円資本金 300億円アナリストによるレーティングNeutral主な商品 キリンビール・氷結・午後の紅茶・生茶19
  • 20. 競合他社の紹介その2:アサヒグループHDアサヒグループHDは国内第2位の時価総額を誇り約1兆1163億円。株価は2405円'2013年6月4日現在(今後の成長戦略としては企業価値向上を目指しており、収益性重視の姿勢、徹底したコスト管理を行う。サントリー食品インターナショナルとは異なり子会社統合によるグループ間シナジーの創出を目指しており3年間で300億円の効率化を目指す。2012年に買収したカルピス社を含めたシナジーが期待される。名称 アサヒグループHD時価総額 約1兆1163億円資本金 1825億3千百万円アナリストによるレーティングBuy主な商品 アサヒスーパードライ・・三ツ矢サイダー・バヤリース20
  • 21. IPO後の業界ランキング今回の上場によってサントリー食品インターナショナルの時価総額は1兆円(想定価格3800円を基に試算)を超えると考えられている。・キリンHD時価総額 約1.6兆円・アサヒHD時価総額 約1.20兆円・サントリー食品時価総額 約1.17兆円・伊藤園時価総額 約2000億円・コカウエスト時価総額 約2000億円・サッポロHD時価総額 約1500億円21
  • 22. 業界主要3社の比較業界1~3位の業績は以下。サントリーのPERが高いのは高く市場参加者の期待が大きいことが分かる。国内外に強いブランドを持っている点、上場後に魅力的なグローバル化シナリオを描いている点が高いPERを支えている見られる。利益率が各社約7%であり、売上高が利益の差に直結している。それにも関わらず、サントリー食品とアサヒグループがほとんど同じ時価総額になるのは高いバリューションを想定しているのが理由。EV/EBITDAは10.5倍と一桁のキリン、アサヒより頭一つ抜けている。またPERも二社を大きく上回っており市場参加者の期待が大きいことを物語っている。22連結ベース。2013年12月予想。現預金、有利子負債、ネット負債12年は12月期末、時価総額は5月31日現在、サントリー食品の株価は3800円と想定ビール、飲料大手3社のEV/EBITDAとPERキリンHD アサヒ サントリー食品① 売上高 2兆2900億円 1兆7200億円 1兆1300億円② 営業利益 1550 1180 750③ 減価償却費 1060 500 -④ のれん償却費 467 178 -⑤ EBITDA 3077 1858 1420⑥ 現預金 839 346 261⑦ 有利子負債 9636 1593 3417⑧ ネット負債 8797 1248 3156⑨ 時価総額 1兆5999 1兆1818 1兆1742⑩ EV 2兆4796 1兆3066 1兆4869⑪ EV/EBITDA 8.1倍 7.0倍 10.5倍⑫ PER 17.7 18 28..5
  • 23. 23本資料は、ご参考のために株式会社ZUUが独自に作成したものです。情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断でお願い致します。
  • 24. 24会社紹介①会社概要 http://zuu.co.jp
  • 25. 25会社紹介②ZUU-ONLINEhttp://zuuonline.com/
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